発酵文化が育む、石川県の個性豊かな味噌たち。おすすめ商品も紹介!
石川県が“発酵王国”と呼ばれていることをご存じですか?
この地では、古くからさまざまな発酵食が根付き、豊かな発酵文化が息づいているんです。
中でも日本の食卓に欠かせない発酵食品の王道「味噌」には、石川県ならではの特徴があるんですよ。
今回は、そんな石川県のお味噌の秘密についてご紹介。「じのもんオンラインショップ」でお取り寄せできるお味噌もご紹介しますので、最後までぜひご覧くださいね!
石川県で味噌づくりが発展した理由

お味噌の原料といえば、大豆、塩、水、そして米。
実は石川県には、これらの材料がばっちり揃う恵まれた環境があったそうです。
その秘密は「北前船」。
北前船とは、江戸から明治にかけて日本海を行き来し、各地の物資を運んでいた商船のこと。その寄港地として栄えた石川県では、大豆や塩が比較的手に入りやすい土地柄だったようです。
さらに、霊峰・白山から湧き出る清らかな伏流水にも恵まれ、米どころとしても知られています。
こうした味噌づくりに理想的な条件が整っていたことが、石川県で味噌文化が発展した理由のひとつなんですね。
加賀と能登、味噌の味に違いはある?

石川県は南北に長い形をしています。大きく分けて、下半分が加賀地方で上半分が能登地方。
じつはこの二つの地域では、歴史や風土の違いから、ちょっぴり異なる味噌文化が育まれてきました。
加賀の味噌のはじまりは前田利家

加賀のお味噌の話は、前田利家が治めた前田藩の時代にさかのぼります。
当時、軍用の貯蔵食として味噌づくりが奨励され、加賀地方では味噌づくりが盛んになっていったそうです。
長い間貯蔵できるよう、塩分が強めなのが加賀味噌の特長。
ただ、いまは現代人の嗜好に合わせてまろやかなタイプも登場しているようです。
ちなみに金沢市には、今も「味噌蔵町」という地名が残っているんですよ。
金沢城のほど近くに、藩政初期に軍用の味噌蔵が建てられていたことが由来なんだとか。ちょっと面白いですよね。
能登のお味噌は、新鮮な魚介にぴったり

一方、能登で伝統的に作られている味噌は、加賀の味噌よりもさらに塩分が高めとのこと。
これは、不作に備えて味噌を長期保存するための知恵から生まれた製法なのだそうです。
塩気のある味噌は、能登の豊かな海で獲れる魚介類と相性抜群!
素材の美味しさを引き立ててくれるから、今も能登の食卓には欠かせない存在として愛され続けています。
石川県の味噌をお取り寄せ!
石川県のお味噌、どんなお味か気になってきましたか?
「じのもんオンラインショップ」でお取り寄せ可能なお味噌を紹介します!
おかえり味噌 |一川商店(白山市)

明治32年創業の一川商店が、代々受け継がれる木桶で熟成させた伝統の味噌です。
蔵があるのは、かつて北前船で栄えた白山市美川地区。
毎年5月には藤塚神社の春祭り「おかえり祭り」が二日間にわたって開催されます。
祭りの名は、初日に神社を発たれた神様が二日目に神社へと戻られる(おかえりになる)ことに由来しています。
町の大切な祭りの名を冠したお味噌は、霊峰白山の伏流水を仕込み水に使い、「蔵つき」と呼ばれる酵母や乳酸菌などの微生物がたっぷりと棲みついた木桶でじっくりと1年間熟成させて作られます。昔の人々は、微生物の不思議な働きを目にして、味噌蔵には神様が棲んでいると信じてきたのだそう。
おかえり味噌は、まさに「神様が宿る」味噌と言えるかもしれませんね。
とりや味噌|つばさの会(中能登町)

寒さが厳しく、農閑期の長い奥能登地区。能登の発酵文化は、厳しい冬を乗り越えるための生活の知恵として発展してきました。
中能登町の鳥屋地区に古くから伝わる「とりや味噌」も、そんな能登の発酵文化を受け継ぐ味噌のひとつです。
とりや味噌は完全無添加。かつては麹から各家庭で手作りされていた伝統的な製法を、今もそのまま守り続けています。
忍耐強く実直な農家の人々が大切に育てた石川県産の大豆と、中能登町で育ったコシヒカリを原料に、冬の寒さの中でじっくりと発酵。
味噌汁はもちろん、野菜や魚介を漬け込むのにもぴったりな、旨味たっぷりの味噌です。
じのもんオンラインショップでは、野菜と豚肉をたっぷり混ぜ込んだおかず味噌「中能登ぶたみそ」とのセットでお届けします。
とりや味噌 はこちらまるは木樽仕込み米みそ|橋栄醤油みそ(金沢市)

大正13年創業の橋栄醤油みそが蔵を構えるのは金沢の港町・大野地区。
北前船の寄港地であり、醸造に適した湿潤な気候と白山からの豊富な伏流水に恵まれたこの地は、約400年前から醤油・味噌づくりが盛んな土地です。
昭和初期から代々受け継がれてきた木桶には、味噌の菌が住み着いています。橋栄醤油みそでは、これを「ご先祖様」と呼び、大切に守り続けています。
国産の大豆と米、能登海洋深層水の塩を使ってじっくりと発酵・熟成させた、深いコク。米麹と大豆の歯ごたえを楽しめる”粒”タイプのお味噌です。
じのもんオンラインショップでは、白みそ、塩糀、醤油風調味料「すっぴんさん」とのセットでお届けします。
まるは木樽仕込み米みそはこちら
おわりに
いかがでしたか?豊かな発酵文化が根付く石川県には、こんなにも個性豊かなお味噌があるんです。日本人の毎日の食卓に欠かせないものだからこそ、いつもとちょっと違った特別なお味噌を試してみませんか?
きっと、その深い味わいから作り手の想いが伝わってくるはずです。

じのもんライター:中嶋 美夏子
大学進学を機に金沢へ。おいしい食べ物と暮らしに根付く美意識に感動し、日々探求しているうちにいつの間にか十数年が経ってしまった。人々のなにげない日常が撮りたくて、ちょっとしたお出かけでもいつもカメラと一緒。能登からやってきた保護猫とふたり暮らし。


