金沢のお正月には、独自の風習や特別なグルメがあるんです。

金沢のお正月には、独自の風習や特別なグルメがあるんです。

お正月といえば?と聞かれて思い浮かぶのは、おせち、お雑煮、鏡餅……。


お雑煮に日本全国さまざまなバリエーションがあることはよく知られていますが、ほかにも「これってうちの地元だけだったの?」というお正月の風習、各地にありそうですよね。

それでは、金沢ではどんなお正月を過ごしているのでしょうか?

金沢の人にとっては当たり前、外の人から見ると少しユニークかもしれないお正月文化をご紹介します!
「じのもんオンラインショップ」でお取り寄せ可能な商品もご紹介しますので、最後までぜひご覧くださいね。

金沢のお正月に欠かせない和菓子「福梅」

金沢のお正月菓子、福梅
■紅白の福梅。一般的にはどちらも味に違いはなく、同じあんこが入っています。

金沢と言えば、美味しい和菓子!ということで、まずは金沢の「お正月シーズン限定和菓子」をご紹介します。

それがこの「福梅(ふくうめ)」。
砂糖をまぶしたモナカの中に水あめを使ったねっとり食感のあんこが詰まった、和菓子の中でも特に甘い一品なんです。
ころんとした小ぶりなサイズの梅の形と、表面のキラキラしたお砂糖が見た目にも可愛らしい!

縁起がいいお菓子として新年の金沢に欠かせない福梅ですが、実は梅の形になった理由ははっきりとは明らかになっていないそうです。
有力なのは、加賀藩前田家の家紋「剣梅鉢」にちなんで作られたのではないか?という説なのだとか。

もし12月から1月にかけて金沢を訪れた際には、ぜひ和菓子屋さんをチェックしてみて。きっと福梅を見つけることができるはず。

全国で金沢だけ!紅白の鏡餅

金沢独自のお餅が紅白になった鏡餅が並んでいる様子
■紅白のお餅に橙が乗ると、なかなか派手なビジュアルです。

金沢のお正月でもうひとつ特徴的なのが、この紅白の鏡餅です。

全国的には白い餅を2つ重ねるのが一般的ですが、金沢では紅白が当たり前!
むしろ、白いお餅だけの鏡餅を買おうとするほうが難しいほどなんです。
お餅の全国大手メーカーも、毎年金沢だけのために紅白の鏡餅を作ってくれているのだそうですよ。ありがたいことです。

では、なぜ金沢では鏡餅が紅白なのでしょうか?
こちらも由来ははっきりとはしておらず、前田家ゆかりの紅梅・白梅、源平合戦の赤旗と白旗など、いくつかの説が伝えられているようです。理由は何にせよ、この不思議な鏡餅が全国で金沢にだけしっかり定着したのだから不思議ですよね。

「かぶら寿し」は、お正月だけの特別なごちそう

石川県や富山県でお正月に食べられる「かぶら寿し」
■「すし」という名前ですが、あのお寿司ではありません。

お正月の食卓には絶対欠かせない!と言う人が多いのが、こちらの「かぶら寿し」。
塩漬けしたカブにブリを挟み、米糀で漬け込んで作る発酵食品です。

いわゆる「お寿司」とは異なり、魚とお米を漬け込んで乳酸発酵させる「なれずし」の一種。
歯ごたえのあるカブと脂の乗ったブリ、そこに糀のまろやかな風味が合わさった、金沢ならではの味わいです。
使用されるカブは、一般的なものより大ぶりで平たい形が特徴の「金沢青かぶ」が基本。
この品種はほとんどかぶら寿しを作る専用に栽培されているんですよ。

寒い季節にしか仕込みができないため、金沢の人にとっては冬だけの特別なごちそう。
今でも家庭で手作りする人が少なくなく、かぶら寿し教室が開かれるなど、伝統を受け継ぐ取り組みも続いています。

じのもんオンラインショップで「かぶら寿し」をお取り寄せ!

金城かぶら寿し|四十萬谷本舗

石川県内で収穫された青首かぶらの塩漬けに、脂の乗った天然ぶりを低温でじっくり熟成させて挟み込みました。糀でゆっくりと漬け込んだ、伝統の味わいです。
※11~3月ごろまでの期間限定商品です。

金城かぶら寿し はこちら

人が集まる時には「笹寿司」が定番!

お正月に限らず、金沢で人が集まるときによく登場するのが「笹寿司」。

昔から金沢では、祭りや婚礼などの「ハレの日」に、各家庭で押し寿司を作ってふるまう風習がありました。
笹寿司は、その流れをくむ存在と言えますが、今ではお店で買うことも多くなり、スーパーでもほぼ必ず見かけるほど身近な存在なんですよ。
お祝いごとや人が集まる場に欠かせない定番メニューとして、地元の人たちに親しまれています。

じのもんオンラインショップで「笹寿司」をお取り寄せ!

金箔笹寿司|みやこや

おめでたい日にぴったりの、金箔をあしらった見た目も華やかな笹寿司です。
近海で水揚げされる鮭と鯛を使用。笹の香りが酢飯にほのかに移った上品な味わいです。

金箔笹寿司はこちら

おわりに

今回は、金沢ならではのお正月文化についてご紹介しました!初めて知って驚いたものもあるのではないでしょうか?

金沢のお正月のごちそう、味わってみたくなったら、ぜひ『じのもんオンラインショップ』でお取り寄せを。年のはじまりにいつもとは少し違うお正月の味を楽しんでみるのも、きっと良い時間になるはずです。


じのもんライター:中嶋 美夏子

大学進学を機に金沢へ。おいしい食べ物と暮らしに根付く美意識に感動し、日々探求しているうちにいつの間にか十数年が経ってしまった。人々のなにげない日常が撮りたくて、ちょっとしたお出かけでもいつもカメラと一緒。能登からやってきた保護猫とふたり暮らし。


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