創業から変わらぬ想いを新たなブランドに。まあるいご縁がつながる『ツキトワ』のバウムクーヘン

創業から変わらぬ想いを新たなブランドに。まあるいご縁がつながる『ツキトワ』のバウムクーヘン

全国のバウムクーヘンが一堂に会するイベント「全国ファイナルクーヘン総選挙2024春」で第1位を獲得。いま注目のバウムクーヘン専門店が石川県小松市にあります。美味しさの秘密には、創業から変わらない想いがありました。

■『明月堂』の工場に併設して作られた店舗。カフェとしても利用できます。

バウムクーヘンは、丸い輪のかたちや木の年輪を模した見た目から”縁起物”とされ、贈り物として根強い人気があるお菓子です。
創業以来、引き出物用のお菓子を中心に製造してきた菓子メーカー『明月堂』でも、定番商品はバウムクーヘン。45年前の創業以来、長年にわたって卸売りを中心に事業を展開してきましたが、2022年には満を持してバウムクーヘン専門店『ツキトワ』をオープンさせました。

なぜ店舗を?そのきっかけとなったのは、コロナ禍だったといいます。
それまで当たり前だった「人と会って話すこと」が困難になってしまったこの時期、オーナーの竹田さんは「お客様の声を直接聞き、顔を見ながらお菓子を届けたい」という思いを強くしていきました。
お菓子を通じて人とつながる場を――。
「明月堂(ツキ)を中心に、人の輪・地域の輪(ワ)を広げていきたい」という願いを込めて、お店は『ツキトワ』と名付けられました。
その名のとおり、今ではたくさんの人が足を運ぶ、にぎわいのある人気店となっています。

■くるくると回転させながら焼き上げるバウムクーヘン。ユニークな見た目は、職人の手作業によって生まれます。

見た目も味も楽しいバウムクーヘンを

『ツキトワ』のバウムクーヘンは、米粉を100%使用。米粉ならではのしっとり・ふんわりとした口あたりで、小麦粉とはひと味違う、やさしい味わいが楽しめます。
使用しているのはすべて石川県白山市にある『稲ほ舎』さんの米粉。地元の農業を応援したいという思いを込めた、こだわりの素材です。

そしてもうひとつの魅力が、その見た目。
表面がごつごつとしたハードタイプのバウムクーヘンは、手に取った瞬間に目を引くユニークなルックスです。
「手に取っていただいた瞬間から、味覚だけでなく視覚的な驚きもお届けしたい」
と竹田さん。
高温・高速回転で焼き上げることで、表面は香ばしく、中はもっちりとした食感。気候や気温に応じて焼き加減を調整するなど、職人の繊細な技術も味の決め手になっています。
見て楽しく、食べておいしい。“五感で楽しむ”バウムクーヘンです。

■外はさっくり、中はふんわりの触感。

まあるい“輪”がつなぐ、たくさんのご縁

『ツキトワ』は、全国の催事にも積極的に出店。販売を通してさまざまな人と出会い、それが地元の魅力を知ってもらえるきっかけにもなりました。
沢山のご縁の架け橋になってくれた、大切な存在。
「バウムクーヘンのことを、地域と人、そして人と人をつなぐおおきな輪のように感じている」
と竹田さん。

「おいしいと思ったものしか作らない」。
それが、『明月堂』の創業当時から変わらない信念だと言います。
素材に妥協せず、一つひとつのお菓子と真摯に向き合い、食べた人が思わず笑顔になるような商品づくりを。その思いが伝わるからこそ、人の輪が広がっていくのでしょう。

まあるいバウムクーヘンが、これからもたくさんのご縁をつないでいきますように。
今日も『ツキトワ』では、美味しいバウムクーヘンが焼きあがっています。

■贈り物にも、自分へのご褒美にも。

<じのもんオンラインショップで販売中>

白山米粉のツキトワバウム


baum shop & cafe ツキトワ/明月堂
0761-24-3178
石川県小松市長崎町1丁目85
営/10:00~17:00
休/月曜
[Instagram]@ tsukitowa_meigetsudo ※外部サイトに遷移します

※コラムでご紹介した商品のパッケージは以前のものになり、現在は仕様が変更されています。


じのもんライター:中嶋 美夏子

大学進学を機に金沢へ。おいしい食べ物と暮らしに根付く美意識に感動し、日々探求しているうちにいつの間にか十数年が経ってしまった。人々のなにげない日常が撮りたくて、ちょっとしたお出かけでもいつもカメラと一緒。能登からやってきた保護猫とふたり暮らし。

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